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自転車考古学/ケッタマシン

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そもそも、自転車が発明されたのはいつ、どこで、だれが?
調べてみると、現段階では、1817年にドイツのドライス男爵が発明したというのが有力な説のようだ。
彼の発明した自転車の名が”ドライジーネ”。まさに、この絵の自転車で、自転車に跨るっていいるのがドライジーネ男爵その人である。これが自転車の始祖とされている。

1817年。私が想像していたよりも、そんなに古い歴史があるわけでないのである。
英国で最初の蒸気機関車がレールの上を走ったのが1804年。そのことを考えれば、自転車の発明が1817年だというのは比較的新しい出来事であり、蒸気機関車よりも歴史がないのである。

この自転車の始祖”ドライジーネ”、よくみれば、ペダルもなく、ましてやチェーンやシマノのギアやミシュランのゴムタイヤなどもない。二本の木製のタイヤの間にある木製のフレームにあるサドルに跨り、木製のハンドルを掴み、ただ地面を蹴って走る

当時、ドイツからこの”ドライジーネ”を導入しようとした英国人の一部では、この”ドライジーネ”のことをスポーツ用おもちゃとして「ホビーホース」「ダンディーホース」と呼んでいたようだ。<馬の代用?>
また、始祖の自転車は木でできており、フレームも木製であり、クロモリやアルミ、ましてやカーボンではないのである。

地面をケッテ走る=ケッタ(マシン)

twtrf2さんがよく使う、名古屋弁のケッタマシン<=自転車>は、自転車の始祖「ドライジーネ」の特徴、動力源を的確に言い表した表現であり、その意味では自転車考古学的にみても、始祖まで歴史を遡れる、由緒あるネーミングである、のです。

**関東で自転車のことをいう、”チャリ”あるいは”チャリンコ"の語源をネットで調べてみると
「語源は諸説あるが、韓国語説、『子供のすり』の隠語説、自転車のベルの音から来た説がある」とある。
”ドライジーネ”にはベルは見当たらないので、少なくとも”チャリ”のネーミングは自転車の始祖まで遡ることはできない。その意味で、”チャリ”とは名古屋弁の「ケッタマシン」よりもネーミングの上でみれば、根源的ではないのかもしれないのである、のです。(笑)


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ケッタとは
名古屋弁で言う自転車のこと。
語源として、(ペダルを)蹴ったくる(蹴りまくる)からという説がある。
類語の「ケッタマシーン」は、自転車を意味する「ケッタ」と機械を意味する「マシーン」の複合語で、「ケッタ」同様に自転車を指す地域と、原動機付き自転車のことを指す地域があるようだ。

貼り付け元 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%b1%a5%c3%a5%bf

はてなダイアリーでは、”ケッタマシン”は上記のようにあり、私の説は新説である、のです。
くれぐれも、取り扱いにご注意ください。
by kouseramu | 2007-02-23 20:52 | 考古学


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