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河内の馬主は隼人の馬主



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Narita Brian
http://pub.ne.jp/umaumanooheya/?monthly_id=200609




「ナリタトップロード」や「オースミハルカ」という馬の名前は聞いたことがないかもしれないが、
「ナリタブライアン」の名は、競馬ファンでなくとも聞いたことがあるのではないだろうか。

2005年ディープインパクトが無敗で三冠馬(皐月・ダービー・菊華賞)になった。
それまで、JRA史上五頭の馬が三冠の偉業を達成している。
セントライト(1941年)、シンザン(1964年)、ミスターシービー(1983年)、シンボリルドルフ(1984年)、
そしてナリタブライアン(1994年)である。





ディープが三冠を達成した2005年、その約十年前1994年にナリタブライアンが三冠馬になっている。
主戦騎手は南井騎手。

このナリタブライアンの馬主が山路秀則氏である。
所有馬の冠名は「ナリタ~」か「オースミ~」である。
「オースミ~」、これは彼の出身地である、鹿児島県大隈地方から取られているようだ。
オースミ=大隈=鹿児島・薩摩=隼人である。

つまり、山路氏は隼人の馬主なのである。

では、冠名の「ナリタ~」は、どうしてつけられたのか?
調べてみたら、どうやら現在住んでいる土地の近くに「成田山」(大阪・分社)があり、それに因んで「ナリタ~」としたようだ。住所は・・・?

大阪府寝屋川市成田町○○

寝屋川市は淀川の中流域に位置する。山路氏が経営する会社のある枚方市は、東隣が京都府(山城)になり、京都との県境の市である。
地図をみると、「樟葉」「鳥飼」など聞き覚えのある地名がある。
そうです。以前このブログで紹介した古代の「河内牧」の真っ只中だ。

「鳥飼牧」「仲条牧」「樟葉牧」。
樟葉は現在は、枚方市樟葉である。枚方市の一部。淀川をここから上流へ2-3kmいくと、以前にブログに書いた「美豆牧」。
「淀=YODO」、「京都競馬場」である。
ここ、の淀川の中流域は古代の「牧(場)」地帯なのである。

また、樟葉は古墳時代に継体天皇が即位した場所。その継体を天皇擁立に深く関わったのが、河内の馬飼「荒籠」である。

三冠馬ナリタブライアンの馬主は薩摩・大隈出身の隼人であり、しかも現在は「樟葉の宮」の近く、古代の「河内牧」周辺に居住し、生活している。

河内の馬主は、隼人の馬主。隼人の馬主は、河内の馬主。
また、樟葉宮の継体天皇と馬飼「荒籠」。

古から時空を飛び越え、奇妙な符合がここにも存在した。
何という縁であろうか。
隼人と馬(飼)と因縁がまた・・・・。

実に不思議なことである。
これは偶然?いやー・・・。
でも、これも嘘のような、本当の話。

**因みにナリタブライアンの主戦騎手だった「南井」は現在は調教師と活躍中。
実は彼の出身地は、愛知県刈谷なのだ。彼のプロフィールによれば、刈谷のお祭りで饗される古式競馬に惹かれて、騎手になったとあった。

南井克巳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
南井 克巳(みない かつみ、1953年1月17日 - )は愛知県刈谷市出身の日本中央競馬会(JRA)の元騎手で現在は調教師。騎手としての成績は13120戦1527勝。名が示すとおり、巳年の生まれ。騎手の南井大志は長男。
[編集] 来歴
· 地元刈谷の祭り「万燈祭」で饗される古式競馬に惹かれ、騎手に憧れるようになる。隣町(愛知県豊明市)にある中京競馬場の厩舎に通い、工藤嘉見調教師に声をかけられ、1970年に騎手見習いとして入門する。
· 1971年騎手としてデビューする。
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天下の奇祭とされる、刈谷の「万燈祭」。一度見てみたいな。
by kouseramu | 2007-06-25 21:06 |


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