人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『最後の夏』スライドショー


『最後の夏』スライドショー_f0027367_1523267.jpg



『A高校野球部 最後の夏』
BGM
1.フルサト
2.ちっぽけな勇気
3.蕾
4.糸

どっかで聞いたことある曲も一、二曲あるのだが、私にははっきりわからなかった。でもいい選曲だと思った。しかし、誰の曲なのか。

コブクロ、ミスチル(バンクバンド)・・・。大体、コブクロとスキマスウィッチとユズの違いがようわからん、みんな「ドラえもん」の唄を歌ってなかったっけ。

我が家の高校生と中学生に、私は教えてもらった。
しかも、ネットの無料動画配信で、PV付きで。曲としては、私は2.『ちっぽけな勇気』が好きだな。

(PVは3.『蕾』がいいね。セピアのモノトーンの映像、少年(小学生)が乗った自転車と影絵のシーンが秀逸。**自転車部のPVとしても使いたいくらい)

夏の終わりの土曜日の夜、OA市中央公民館でスライド上映会があった。
「もうひとつの甲子園」親父の会でのこと。





2007年に入って、「A高校野球部親父の会」のK会長がデジカメで野球部をずっと追いかけていた。
その数千枚の写真の中から編集してCDを作ってくれた。

スライドショーで300枚近い写真がBGMとともにでかいスクリーンに映し出された。スクリーンの写真を親父たちは一枚づつずっと見つめていた。上映時間は20分間にも及んだ。

監督先生も含め17-18名集まった親父たちは、スライドショーの間、宴会で酒が入っていたのにもかかわらず、誰も喋らず、語ろうとせず、みんな黙ってずっとスライドを見ていた。

ほとんどの写真は、選手一人ひとりの表情を大きく映し出していたものだ。練習場や試合のグラウンドの片隅から選手一人ひとりを望遠レンズで撮影した写真だった。レギュラーや控え選手、マーネージャーの様々な表情がそこにはとらえられている。

A高校野球部、高校生の顔、顔、顔・・・。白球を追う真剣な眼差し、笑い、戸惑い、泣き、叫び・・・。すべての表情が活き活きしている。そして、最後は夏の本大会で終わる。

冬から春、そして夏へと、すべてがいつかどこかでみたシーン(情景)のように思えた。

スライドが終わると、一斉にブラボーの拍手が鳴り止まなかった。
「素晴らしい」と叫び、拍手をしながら、私はジンときてしまった。

隣の席のM親父が、私に喋りかけてきた。
「見てたら、ジーンときちゃったなー。目頭が熱くなっちゃいますね」
そう言うとタオルで涙の顔を拭いていた。

「まるで熱闘甲子園を見ているようだね」
F親父は呟いた。

よくできた、よく編集されたスライドショーだった。
素晴らしい。K会長、ありがとうございます。スライドの編集、さぞや大変(な労力)だったと思います。まさか20分の大作に仕上げるとは。

間違いなくA高校野球部の親父の視線(選手全員への)のスライドショーになっていた。そして何よりもK会長の優しさが溢れたスライドショーだった。野球部員ひとりひとりへの暖かい、優しい眼差しがそこにはある。

「2007年A高校野球部の軌跡/最後の夏」。まさに「追っかけ」で、ずっとA野球部を見続けてきた人間にしか、作ることのできない作品。素晴らしい作品、★★★★傑作だ。

「子供たちも、親父も、母親も、後輩も、みんなを泣かせたかった」
作者のK会長は、酔っ払いながら言っていた。

十二分に泣けます。ryu選手の孫子の代までの宝物です。
by kouseramu | 2007-09-04 00:26 | スポーツ


<< 葉擦れの夕暮れ 新潟記念/ユメノシルシ >>